スクレーパーとは何?機能や種類・用途について解説!
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スクレーパーは、土木工事や建設工事において使われる重機の一つです。
主に土砂の掘削や運搬、敷きならしなどに用いられ、造成工事や道路建設において欠かせないものとなっています。
今回は、このスクレーパーの機能や種類、用途についてご紹介していきたいと思います。
■スクレーパーの機能
スクレーパーは、たった1台で掘削や積み込み、運搬、土の排出、敷きならしなどといった一連の土工作業を行うことができる自己完結型の重機です。
土を機体の中央部にあるブレードで削り取って掘削し、その土をボウルに収納して積み込みしたうえで現場へ運搬を行い、運搬した土を後部に付いたゲートやフラップを上げて地面に撒き、均等に敷きならすといった作業をこなせます。

■スクレーパーの種類
スクレーパーには、トラクターにけん引されながら作業する「被けん引式スクレーパー」、トラクターとスクレーパーが一体化して自走することができる「自走式スクレーパー」という種類のものがあります。
・被けん引式スクレーパー
被けん引式スクレーパーは、トラクターでけん引して使うスクレーパーです。
動作の仕組みによってさらに細かく種類が分けられており、ワイヤーロープを使用する「ケーブル式」のものと油圧シリンダーを作業に利用する「油圧式」のものがあります。
中でも現代では、操作が簡単で使いやすい油圧式のものが広く使われているのです。
構造がシンプルなので、整備しやすくコストも比較的安く済ませることができます。
・自走式スクレーパー
一方の自走式スクレーパーは、全長が長いデザインになっており、エンジンが搭載されているのが特徴で自走することができます。
オペレーター1人で走行から掘削、排土まですべて作業が行え、効率的な作業を叶えられるのです。
駆動方式によりさらに3つの種類に分類することができ、前輪駆動のものが「シングルエンジン式」、前後輪駆動のものが「ツインエンジン式」、積込部分にエレベーター装置が備わったものは「エレベーティングスクレーパー」と呼ばれています。
被けん引式と比較して自走式は速度が速く、長距離での運搬が大変得意です。
■スクレーパーの用途
スクレーパーは、高い土地を削って低い場所を埋める作業に適しています。
そのため、宅地や工場敷地、ゴルフ場、道路敷地といった広大な土地造成において、これまでたくさん活用されてきました。
1台で掘削や積み込み、運搬が行え、短距離輸送にも対応できるため、大規模な整地が必要となる現場において、効率的に作業を実践することができます。
ただ、現代の日本では大規模な造成工事がそれほど頻繁に行われなくなってきているうえに、スクレーパーの車両本体が非常に大型であることから、公道を走っての現場へ移動や搬入が困難になるため、需要が少なくなってきています。
■まとめ
スクレーパーは、1台でなんでもこなせる重機であり、土木工事や造成工事でとても役立つ万能な重機です。
土地が狭かったり、道路法規などによる移動が難しかったりする日本においては活躍が少なくなってきていますが、広い平坦な土地を一気に造成する際に活躍できる効率性の高い重機と言えるでしょう。
被けん引スクレーパーは構造がシンプルなのでコストも安いことから、費用を抑えたい現場で役立ちますし、自走式スクレーパーは単体で作業ができるので、現場で柔軟に作業を行いたい時や長距離での現場で使用する際に選ばれることをおすすめします。