エンジン沸騰危険!高温下で注意したい建機の故障と対処法
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真夏は建設機器においても、機内の温度が高くなり、故障しやすくなるうえに事故の危険も伴います。
今回は、高温環境での建機について注意すべき点を取り上げました。
暑さによる故障ケースや予防する対処法を知っておきましょう。
■高温下で起きがちな建機の故障例
高温下で起きやすい故障には、油圧システムのトラブルや潤滑システムの性能低下、エンジン故障といった事例があります。
・油圧システムのトラブル
建機には、油の圧力を利用した油圧装置が多々あります。
しかし、真夏の高温下では、油圧システムは爆発の危険やオイル漏れなどの故障が起きがちです。
さらに、電磁弁コイルが燃えてしまう事例もありました。
暑さで回路も老朽化し、短絡障害が発生、そのほかキャビネット内の電気部品や制御部分が破裂するなどのトラブルが目立ちます。
・潤滑システムの故障
高温環境で長時間建機を動かすと、潤滑システムの性能が落ちてしまいます。
トランスミッションシステムの摩擦やオイル劣化も起きるでしょう。
・エンジン故障
暑さが原因でエンジンが沸騰するため、冷却システムファンやウォーターポンプが大きなダメージを受けます。
そうなると、エンジンの出力が低くなるのはもちろんのこと、ラジエーターの透過性も悪くなることは否めません。
使う頻度が高くなるエアコンコンプレッサーやファンの故障も非常に多いです。

■高温環境での建機の故障を防ぐ対処法
建機の故障を防ぎ安全に作業するための対処法は以下の3点です。
・エンジンを迅速に冷やす処置
・クーラントの追加
・建機メンテナンス
・エンジン緊急治療
エンジンが沸騰している状態では、すぐに運転をやめてアイドリングし、水温が下がるのを待ちます。
放熱キャップを開けて、しばらく自然冷却してから水を注ぎましょう。
水温低下後、水ラジエーターキャップをタオルで包み、キャップの一部を緩めることで水蒸気の放出が可能です。
・クーラントの必要性
水温が70度に下がった後は、クーラントを加えることで温度をさらに下げることが可能です。
モデルで悩んだ時には、ウォーターラジエーターと同じ型にします。
一気に冷やすのではなく徐々に冷却していくのがポイントです。
また、ブレーキが過熱している際に、エンジンに直接冷水をかけると内部の部品の破裂や損傷につながります。
建機の寿命が短くなるので気を付けましょう。
・夏場の建機メンテナンスは重要
暑い時期は、建機のメンテナンスを怠らないことで、故障や危険を防げます。
特に以下の5点に重きを置き、真夏前に早期に建機の状態をチェックしておくと安心です。
①コンポーネントのメンテナンス
②エンジンの3つのフィルターとオイル交換
③粘着テープの調整やを交換
④タイヤの空気圧を適切に下げる
⑤建機は涼しい場所に保管
■まとめ
毎年地球温暖化で暑さが増す中、建機の故障や危険性を知っておくことは重要です。
作業する人も暑さで集中力も体力も奪われますし、エンジンオイルや油圧システムの故障を防ぐためにも、早期メンテナンスを徹底しましょう。
万全に建機が使える状態にして、少しでもスムーズに作業が捗るようにしておくことが大切です。